現在の首都はティンプーですが、以前は冬になるとティンプーから温暖なプナカへ首都が遷移されました。ティンプーよりも1,000m近く標高が低いこの地は一年を通して温暖で、自然豊かで穏やかな町です。プナカ谷には男性を表すポ・チュ(ポ川)と女性を表すモ・チュ(モ川)の二つの川が流れ、作物や果物の栽培が盛んな谷です。 ティンプーからプナカまでは、ドチュ・ラ峠(標高3,050m)を経由し車で2時間半かかります。天気が良ければ峠からはヒマラヤ山脈を眺めることができます。ブータンで一番美しくと言われるゾンであるプナカ・ゾン、参拝者は子宝に恵まれるという名刹チミラカン、6~8月の棚田風景などが見所です。ティンプーやパロから中央エリアに行く場合、中継地として多くの旅行者はプナカに宿泊をします。
2つのポ・チュ川とモ・チュ川の合流地点にそびえ建つこのゾンは、1637年にシャブドゥン・ンガワン・ナムゲルがこの地域に宗教と行政を司る機関を作る目的で建てました。「ブータンで一番美しいゾン」と言われ、歴史上重要な役割を果たしてきました。5代目国王の戴冠式の重要な儀式はここで行われました。これまでに火災と地震で被害を受けましたが、4代目国王によって完全に修復されています。遠くから眺める川岸に建つゾンは大変威厳があり、一方田園風景に溶け込む有様は平和さえ感じます。 ゾンの前に紫色のジャカランダが咲く5月、6~8月の緑が映える棚田風景、9~10月の黄金に輝く稲穂の時期も美しくおすすめです。
この僧院は15世紀後半に、ユーモアや歌によって仏教の教えを広めたラマ・ドュッパ・キンレイに捧げられたものです。子宝として有名でもあり、この僧院で祈願すると子どもを授かると言われ、海外からのカップルも参拝で訪れるほどの寺院です。田畑に囲まれたチミラカンを遠望しながらレストランで昼食を食べた後、田畑のあぜ道を約20分ほどハイキングをし、小高い丘に建つチミラカンを目指すコースは、メジャーな観光コースとなっております。別のルートから車でも行くことができます。
この仏塔は30mもの高さになり、完成するまでに8年の月日を要しました。現5代目国王に捧げるものとして建てられ、負の想念を取り除き、平穏と平和の意を込め、1999年12月に完成し、お祝いの祭儀が3日間かけて行われました。この仏塔はプナカ谷の北部にあり、モ・チュ川を渡った山の上にそびえ立っています。プナカの村を一望でき、遠くの後方にはガサの山々が連なっています。 仏塔まで山道を歩いて約1時間です。
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