観光地として外国人がハへ立ち入ることができるようになったのは2001年です。観光地として発展はまだしておらず、手つかずの自然が残り、多くの村人は農業で生計と立てています。規模の小さな町で、見所は多くありませんが、田園風景や自然を眺めていると心身ともに癒され、懐かしさを感じる村風景です。神聖な3つの山が連なる風景はおすすめです。外国人向けのホテルが数軒しかないこともあり、外国人旅行者の民泊の受け入れが多くあります。 ハまでは、パロからチェレ・ラ峠を経由し、車で約3時間弱です。途中、車窓から松林やシャクナゲの観賞を楽しみながら自然林の中を45kmほど走ると標高3,800mチェレ・ラ峠に到着します。この峠からは天候条件に恵まれると高峰チョモラ(7,314m)、ジチュダケ(6,809m)の壮大な景観を望むことができます。また、この峠付近は自然の風景を楽しみ、ハイキングや散策に絶好な場所で、初夏の頃は、国花のブルーポピーが咲きます。峠を越えた後は、22kmの道のりを車で約1時間かけて下るとハに到着します。ティンプーからはチェレラ峠を越えないチュゾム経由で約4時間弱です。 「ハ」という町の名前は元々「ヘイ(Hay)」という“驚き”を意味するものでしたが、何代もの世代を越え多くの人々が入れ替わったことで、現在の「ハ(Haa)」という名前になったと言われています。
ハ・ゾンはブータンの中でも新しいゾンで、1915年に建てられました。ワンチュロ・ゾン(Wangchulo Dzong)が正式な名前です。現在、インド軍の施設として利用されています。ゾンの内部は観光としての見所は特にありませんが、遠くから見るゾンは農村風景に溶け込んで美しいです。
白寺、黒寺と呼ばれる別々の寺院ですが、セットで観光されることが多いです。ラカン・カルポ(白寺)は、ハの古刹で、本尊にはで阿弥陀如来でハの守護尊が祀られています。また、ラカン・ナルポ(黒寺)は、本堂にあるジョウ(Jowo)と呼ばれる将来の仏の像は、チベットにあるハサジョウ(ハサの将来の仏)と全く同じ像であると言われています。 また黒寺には床下を外すと神秘的な湖が見られ、観光スポットとなっています。
守り神と呼ばれる3つの山が横に並んで位置し、ハを見守っているかのような神聖な山です。北から、金剛手、観音、文殊の三菩薩を象徴しています。この三連山はチェレラ峠付近からも見え、眺めが良いです。 登ることはできません。
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