ブムタンは他の地域とは違う独特の魅力がある地域で、旅行者を魅了する観光地の1つです。毛織物と松茸で有名な地で、4つの小さな集落から成り、田舎の雰囲気を持ち合わせる一方、神聖な地域もあり今なお宗教的伝説で包まれています。7世紀前半に初めてブータンに仏教が伝わった聖地であり、200~300の寺院があるとされています。またブムタンは、偉大なる仏教の師ペマ・リンパの出身地でもあります。現在、ぺマ・リンパの末裔には王家をはじめ、多くの有力者が国内にいます。

ブムタンの主な観光名所

ジャカル・ゾン( Jakar Dzong / ジャカル城塞 )

 「白い鳥(ジャ・カル)の城(ゾン)」と呼ばれるこのゾンはブムタンのチャムカの街を見下ろす小高い山の上に、初代シャブドゥンの高祖父によって1954年に建てられました。シャブドゥンの権力が堅固になった頃の1646年に改装されています。東部エリアをも守る要塞として重要な役割を果たしてきました。他のゾンとは異なるデザインで、50mの塔がある特徴的な造りになっています。現在は、ブムタン地方を司る行政の中心建物として利用されており、寺院としても中心的な存在となっています。

ジャンベ・ラカン( Jambay Lhakhang / ジャンベ僧院 )

 この僧院の創建は7世紀、チベット国王ソンツェン・ガンポ によるもので、パロにあるキチュ・ラカンと同じ経緯で建てられたものです。ヒマラヤ地帯の邪悪な精霊を鎮圧するために彼によって建てられた108の寺院のうちの1つです。このうち、ブータンではこのジャンベ・ラカン(ブムタン)とキチュ・ラカン(パロ)の2つの寺院が存在します。伝説によれば、この108の寺院を一晩で建てたと言われています。国内最古の寺院とされていますが、現在の建物は20世紀初頭に改修したものです。

クジェ・ラカン( Kurje Lhakhang / クジェ僧院 )

 クジェ・ラカンは3つの寺院で構成され、その周りは煩悩の数である108もの仏塔で囲まれています。正面向かって右の寺院は1652年に建てられ、グル・リンポチェが8世紀にこの地で瞑想を行い、寺院の内部にはグル・リンポチェの姿が描かれた岩を見ることができます。中央の寺院は1900年初代国王によって、また向かって左の寺院は、1990年に3代目国王妃アシ・ケサンによって建てられたものです。中央の寺院には10mほどの大きなグル・リンポチェの像があります。

タムシン・ゴンバ( Tamshing Goempa / タムシン僧院 )

 クジェ・ラカンの近くを流れるチャムカル川の対岸にあるこの僧院は、1501年パドマサンババの生まれ変わりとされているテルトン*・ペマ・リンパ(*テルトン:埋蔵宝典を発見した人)によって建てられたものです。この僧院には、1000体の仏陀像やターラーと呼ばれる21体の女性の仏陀像を描いた宗教画が収納されています。現在の建物は19世紀末に修復されたものです。

タンビ・ゴンバ( Tangbi Goemba / タンビ僧院 )

 1470年にガジュパ派のシャーマル・リンポチェによって創建されました。中央の建物の1階には過去・現在・未来を表す3体の諸仏像が納められており、15世紀末につくられたものです。2階にはグル・リンポチェの天界と阿弥陀の天界を描いた絵画があります。 秋にこの僧院で開かれるタンビ・マニ祭りでは、積み上げた二つの藁の山に火をつけ、その間を走ることで自身の悪い運が流されるというメワン(Mewang)という儀式が有名で、旅行者も多く見に来ます。

メバ・ツォ( Mebar tsho / メバ湖 / 燃える湖 )

 ブムタンの中心地チャムカよりモルガン方面へ東西を横断する幹線道路を30分ほど車で移動し、タン谷に入った幹線道路より10分程歩いた所にあります。一見特別な湖に見えないのですが、ここにまつわる伝説が有名で観光地となっています。かつてグル・リンポチェがこの湖の中に隠した宝物を、1埋蔵宝典発見者(テルトン)として名高いペマ・リンパが見つけ出したというものです。その際、ペマ・リンパはバターランプを手にして湖に入りましたが、戻ってきたときもそのランプの火が消えてなかったという有名な伝説があります。
 木造の橋が川に架かり、湖が見下ろせるようになっています。鮮やかな経文旗と、ツァツァと呼ばれる粘土でできた手のひらサイズの小さな仏塔の置物が湖までの道にずらりと並んでおり、特別で神聖な湖であり、聖なる巡礼地となっています。

ウラ・バレー( Ura Valley / ウラ谷 )

 ブムタンの中心地チャムカよりウラ谷まで48km、約1時間半のドライブです。ウラ谷に着くまでの道路は、広大な羊の牧草地が広がり、田舎を連想させる風景を目にすることができます。途中ウラ峠(標高3,600m)を通り、天候次第ではこの峠から中国との国境にそびえ立つ高峰ガンカ・プンスム(標高7,570m)を眺めることができます。ウラ谷では、斜面に家屋が密集し、その中に、グル・リンポチェを崇めた寺院ウラ・ラカンがあります。比較的新しく1986年に開かれたもので、グル・リンポチェの像や彼の教えを描いた絵画などが納められています。 この谷は松茸の産地として有名で、毎年7月上旬~9月上旬に採れ、収穫された多くの松茸は日本などに輸出されています。

織物工房、チーズ工房、地ビール工房、松茸、はちみつなど

 ブムタンは、織物をはじめ多くの特産があり、松茸などの名産地となっております。模様が繊細な織物、チェダーチーズなどのチーズ、ビール(レッドパンダ)、りんごのワイン、香りが良い松茸(7月上旬~9月上旬)、はちみつ(味が濃くお土産向けの品)、そばを使った郷土料理プタなど、寺院以外にもこれらの特産・名産の工房見学やショップも楽しむことができます。

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