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 タシガンはかつてチベットとの交易として繁栄し、現在では南東部のサムドゥプ・ジョンカを経由してインドのアッサム州へ行く接続の場所として機能しています。また、ゴやキラの民族衣装とは全く異なるデザインの民族衣装を着て、メラ谷やサクテン谷に住む遊牧民たちの市場としてタシガンは利用されています。以前はタシ・ヤンチェと合わせてブータンで最大の面積をもつ県でしたが、現在はタシ・ヤンチェが独立したため、2番目の面積を持つ県となっています(1番目はガサ県です)。

 

① タシガン・ゾン(Trashigang Dzong / タシガン城塞)
 ドゥランメ・チュ川を見下ろすように丘の上に建つこのゾンは、1659年に建てられました。当時、ゾンペンと呼ばれる地方の指導者がこのゾンを拠点に、ブータンの東部を支配していました。現在はタシガン地区の行政と寺院の中枢として機能しています。

② ゴム・コラ(Gom Kora / ゴム・コラ寺院)
 タシガンから24km離れた場所にあるこの寺院は、川を見下ろすように沖積平野の上に建てられました。この寺院は田んぼやバナナの木々に囲まれており、グル・リンポチェが瞑想したと言われる場所として有名です。グル・リンポチェは悪魔をこの寺院の裏手にある巨岩に封じ込めたとされています。

 

 

 1992年にタシガン県から独立したタシ・ヤンチェは田園風景が広がる昔の懐かしさを感じるこぢんまりとした県です。ゾンは新しい県ができたときに建てられ、また規模は小さいですが、ティンプーと同様、伝統技術学校がここにもあります。タシ・ヤンチェは木製の容器やお椀、漆器の生産地として有名です。タシガンからは車で約2時間なので、タシガンからの日帰りも可能です。

 

① チョルテン・コラ(Chorten Kora / チョルテン・コラ寺院)
 川岸にそびえ立つこの寺院は、1740年ラマ・ウガワン・ロデによって建てられ、ネパールにある仏塔ボディナスの様式を基礎にして造られました。2月にはタシ・ヤンチェに隣接するインドの人たちもこの寺院へやって来て、この仏塔の回りを一晩中回り続けてお祈りをする「コラ」と呼ばれる大変興味深いお祭があります。

② ボムデリン(Bomdeling)
 ボムデリンは、チョルテン・コラから約2時間歩いた場所(車で30分程)で、オグロツルの飛来地となっています。ポブジカほどの数ではありませんが、冬の間、オグロツルを観察することができます。

 

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